業務委託契約とは、業務を外部に委託する契約全般のことをいいます。

民法でいう請負契約や(準)委任契約も含みます。

業務委託契約書の例

請負契約の場合

・ソフトウェア開発契約

・デザイン制作契約 

・製造物供給契約 など

(準)委任契約の場合

・顧問契約(仕事の完成責任なし)

・コンサルティング契約(仕事の完成責任なし) など

委託契約書の雛形を使う場合

現在、ネット上に雛形がたくさんあり、無料で使うことができます。

ただ、ネット上でダウンロードできる雛形は、使いやすいように一般化してあるので、空欄部分(定めたほうが良い部分が抜けている部分)が多いです。

雛形をそのまま使うのは危険なので、ポイントを抑えて修正して使うようにしましょう。

雛形を使う場合の気をつけるポイント

委託する業務の内容を明確に

何をする契約なのか業務の内容を明確にします。雛形には、書いていませんので細かく決める必要があります。

代金の支払い条件や支払い方法

代金は成果に対して払うのか、時間に対して払うのかなど、各々違うと思いますので決める必要があります。

また支払いも、一括で支払いが分割払いか、締日はいつなのか、請求書はいつまでに出して何日までにはらうのかなど、雛形を使う場合は、記載されていませんので、変更する必要があります。

品物を納める契約の場合

・完成品の納品の方法や期限

どこに完成品を届けるのかや納品の期限を明確にしておきます。

・完成品の検査(検収)について

雛形には完成品の合格基準や検査(検収)の方法について書かれてないことがほとんどですので、納品物のチェック方法や、合格基準を契約に合うように加筆修正する必要があります。

・権利関係を明確に 

納品物の権利を明確にしておきます。

たとえば、プログラム制作などの契約の場合は制作物と一緒に著作権などの権利を上げてしまうと、業務事態に支障が出る場合がありますので、自社のケース似合うように雛形を変える必要があります。

ケースや立場に応じた修正を

雛形は委託者が有利になるように作られている場合が多いので、責任などの所在等、ケースや立場に応じて雛形を加筆修正する必要があります。他にも必要に応じて、秘密保持の内容や、反社条項などを加えましょう。