マニフェストとは

マニフェストとは、産業廃棄物の処理を委託する際に委託者が発行する伝票のことで、「産業廃棄物管理票」とも言います。産業廃棄物の不法投棄を未然に防ぐことを目的とされ、発行、作成、管理が義務付けられています。

マニフェスト制度始まりの経緯

マニフェスト制度が始まる前は、 産業廃棄物処理委託契約書によって廃棄物が運ばれる先などはわかりましたが、 いつ廃棄物が中間処理業者のもとに運ばれ、いつ最終処分業者のところに運び出されたかという具体的な流れは記録されていませんでした。そのため、日々処理される廃棄物の実際の流れを把握するのは困難でした。

委託契約書は、最終処分先、中間処分先は記載されていますが、日によって発生する産業廃棄物がいつ搬出され、いつ最終処分業者のところへ持ち込まれたかなどはわかりません。

そうなると、不法投棄等を未然に防ぐことも難しいため、産廃マニフェスト制度が導入されることとなりました。

マニフェストに関する罰則

マニフェスト運用に関する違反があった場合は罰則があり、重い刑事罰の対象となります。マニフェストに関わらず廃棄物の処理に関しては、排出業者の責任が重く罰則がありますので注意が必要です。

マニフェストの罰則については以下のとおりです。

6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金

  • マニフェストを交付しなかった時
  • 嘘の記載をしてマニフェストを交付した時
  • 収集運搬業者が処分先へマニフェストを渡さなかった時
  • 収集運搬業者が運搬完了の報告を排出事業者にしなかった時
  • マニフェストの保管を5年間保存しなかった時
  • マニフェストの交付をされていない産業廃棄物を引き受け処理した時
  • 実際は処理の受託をしていないのにマニフェストに自己の名称を記載して発行した時