遺言書を作った方がよいのはどんな人?
遺言書を作った方がよいのは
どんな人?
周南市・下松市・光市で相続のご相談を考えている方の中には、 「うちは財産がそれほど多くないから、遺言書まではいらない」と思われる方も少なくありません。
しかし、相続でもめるのは、必ずしも財産が多いご家庭だけではありません。 むしろ、自宅と少しの預貯金しかないようなケースでも、 「誰が家を取るのか」「介護した人に配慮するのか」「話し合いがまとまるのか」で 相続がこじれることがあります。
このページでは、遺言書を作った方がよい方の典型例と、 なぜ早めの準備が大切なのかを、わかりやすく解説します。
相続でもめるのは、資産家の相続だけではありません
最高裁判所の2021年公表資料に掲載された令和2年の遺産分割事件の数値では、 遺産額1,000万円以下が34.8%、 1,000万円超5,000万円以下が42.8%でした。
つまり、5,000万円以下のケースが合計77.6%を占めています。 相続の争いは、いわゆる資産家だけの問題ではありません。
「財産が少ないから大丈夫」ではなく、 不動産があるか、家族関係に不安があるか、誰に何を残したいか という点で、遺言書の必要性は大きく変わります。
遺言書が必要になりやすい理由
- 自宅があると平等に分けにくい
- 介護や同居への思いがぶつかりやすい
- 兄弟姉妹や子ども同士で意見が割れやすい
- 財産が少ないほど、かえって譲れない場面が出やすい
遺言書を作った方がよい人
1.子どもがいないご夫婦
子どもがいない場合、配偶者だけでなく、ご両親や兄弟姉妹が相続人になることがあります。 「すべて配偶者に残したい」と考えていても、遺言書がなければそのとおりに進まないことがあります。
2.再婚で前婚のお子さまがいる方
現在の配偶者と前婚のお子さまが相続人になるケースでは、 誰に何を残すのかを明確にしておかないと、相続手続きが複雑になりやすくなります。
3.自宅や土地をお持ちの方
相続財産が多くなくても、不動産が1つあるだけで分け方が難しくなります。 特に「配偶者が住み続けたい」「特定の子に引き継がせたい」という希望がある方は、 遺言書で方向性を決めておいた方が安心です。
4.特定の方に多めに残したい方
介護をしてくれた方、同居していた方、事業を継ぐ方など、 特定の方に多めに残したいと考えている場合は、遺言書で意思を明確にしておく意味があります。
5.相続人同士の仲がよくない方
兄弟姉妹の関係が悪い、疎遠になっている、連絡を取りづらい相続人がいる場合には、 遺産分割協議が長引くリスクがあります。もめごとを防ぎたい方ほど、遺言書は有効です。
6.相続手続きをできるだけスムーズにしたい方
遺言書があると、亡くなった後に「誰に何を渡したいのか」が明確になります。 ご家族の負担を減らしたい方、手続きで迷わせたくない方にも向いています。
なぜ「財産が少ない相続」でも、もめやすいのか
自宅が分けにくいから
預貯金なら数字で分けやすいですが、自宅や土地はそのまま半分にできません。 そのため、「売るのか」「誰が住むのか」「代償金を払うのか」で意見が割れやすくなります。
気持ちの問題が大きいから
相続は、金額の問題だけではありません。 「自分が親の面倒を見た」「自分は何も聞いていない」「昔から不公平だった」など、 感情面の対立が強く出ることがあります。
話し合いで決めるしかない場面が多いから
遺言書がなければ、最終的には相続人全員で話し合う必要が出てきます。 一人でも反対すれば進まないため、関係が良くないご家庭ほど負担が大きくなります。
遺言書を作るときの注意点
自筆証書遺言は方式が大切です
自筆証書遺言は、ご自身で作成できる一方で、 形式を誤ると無効になるおそれがあります。内容だけでなく、作り方にも注意が必要です。
保管方法によって手続きの負担が変わります
自筆で作った遺言書は、保管方法によっては家庭裁判所での検認が必要になります。 一方で、公正証書遺言や法務局で保管された自筆証書遺言は、検認が不要です。
内容は家族関係に合わせて考える必要があります
単に「全部を誰か一人に」と書けばよいとは限りません。 家族構成、財産の内容、将来の生活まで踏まえて設計することが大切です。
周南市・下松市・光市で遺言書の作成を考えている方へ
周南行政書士事務所 代表 行政書士 広戸克義
周南市・下松市・光市を中心に、遺言書作成のご相談、相続関係の整理、必要書類の確認、今のうちに決めておくべき点の整理などをお手伝いしています。
「まだ作るか決めていない」「自分の場合に本当に必要なのか知りたい」という段階でも大丈夫です。 状況を確認しながら、必要な準備をわかりやすくご案内します。
ご事情の確認
ご家族構成、財産の内容、気になっている点を整理します。
方向性の整理
誰に何を残したいのか、もめやすい点はどこかをわかりやすく確認します。
作成方法のご案内
自筆証書遺言、公正証書遺言など、事情に応じた進め方をご案内します。
遺言書についてよくあるご質問
Q.財産が少なくても遺言書は必要ですか?
はい。財産額だけで決まるわけではありません。 特に、自宅がある場合や、相続人同士の関係に不安がある場合は、 財産が多くなくても遺言書を作る意味があります。
Q.まだ元気ですが、今のうちに相談してよいですか?
はい。判断がしっかりしている時期に、落ち着いて準備しておく方が安心です。 早めに整理しておくことで、ご自身の希望も反映しやすくなります。
Q.自分で書いた遺言書でも大丈夫ですか?
有効に作成できれば使えますが、方式を誤ると問題になることがあります。 内容や保管方法まで含めて確認した方が安全です。
遺言書を作った方がよいか迷ったら、早めにご相談ください
「うちは作った方がいいのか分からない」という段階でも大丈夫です。 周南市・下松市・光市で遺言書の作成をご検討の方は、お気軽にご相談ください。
※相続でもめやすい割合の記載は、最高裁判所の2021年公表資料に掲載された令和2年の遺産分割事件の数値をもとにしています。
※法定相続分や相続人の範囲は民法に基づきます。ご事情によっては個別判断が必要です。
※遺言書の作成方法や保管方法によって、相続開始後の手続きの負担は変わります。

